論語からの故事成語に「既往は咎めず」がある。「過ぎ去ったことを気にしたり咎めたりしても仕方ない、それよりも将来のことを大切にしよう」…という意味だそうだ。まったくもって「ごもっとも」としか言いようがない前向きなお言葉なのだが、これがなかなか難しいことは、誰でも身に覚えがあるのではないだろうか。
NewsCafeのアリナシコーナーでは「恋人の過去が気になる?」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…48.6%】
■ならない方がおかしいでしょ。知った上で受け入れないと。
■出生や学歴より「犯罪歴」あるかないかなら。
■気になるよ。結婚考えてる相手なら尚更。
■恋愛関係ではなくて、それ以外ならね。
■聞いてヤキモチやく。それで愛を実感。
■どんな生き方してきたか聞くの楽しみ。味がある。
■知った上で愛せるかどうかだ。
■気にならないなんて、綺麗事。
■好きだから全部独占したくなる。
■まったく気にナラナイと言ったら嘘になる。借金、人間関係、ダラシナイ人はムリ。
【ナシ…51.4%】
■他人同士が知り合うのだから、今が大事。詮索はNG(怒)。
■この歳で気にしてたらキリがない。お互いにいろいろあるさ。
■今が良ければ気にしない。ドラマじゃないし。
■気にするのは勝手だが、やり過ぎると、ただのストーカー。
■知ってどーする? 過去の彼氏や彼女に嫉妬でもするの(笑)!?
■過去は気にしない。私も探られたくないことだってあるからね。
■嘘はダメだけど黙秘なら別に。過去は付き合う前の問題だし。
■菅原洋一です。「あなたの過去など知りたくないの」です。古いな
■気にすると不幸になるよ。
■気になるのは「共に過ごす未来」。
結果は【ナシ派】優勢となっているが、その差はわずか。【アリ派】で最も多かったのは「恋愛の過去はナシだけど、他はアリ」という声だ。恋愛遍歴は気にしても仕方ないし変えられない、ただ犯罪歴や借金の有無は知った上で乗り越えたい、もしくは別れたい…ということだろう。また、一方の【ナシ派】にも「過去の恋愛について詮索はしたくないけど、犯罪の前歴のある人はさすがにNG」と前置きする意見は多い。
これらのコメントを見て思い出したのが、先頃「マイナビウーマン」(株式会社マイナビ)が調査していた「どうしても許せない恋人の過去」というテーマだ。データによると、1位は「不倫歴あり」で39.5%、2位が「二股をかけていた」で34.5%(男性208名・女性409名、複数回答可)。恋人の"過去の恋愛"を気にするつもりはなくても、そこに卑怯なやり方や道理に反する部分があれば見過ごしたくない…【アリ派】【ナシ派】の中間点ともいえる内容だろう。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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