一発屋から超大御所まで…「お笑い芸人」と呼ばれる人の数は年々増えている。大手プロダクションでは50組以上のお笑い芸人を抱えるところも珍しくなく、漫才師の登竜門「M-1グランプリ」(EX系)の後継番組「THE MANZAI」などは、昨年大会で参加1855組を数えたという。"お笑い芸人を目指す人"まで加えれば、その人数は万単位になるのだろう。
そういう意味では、これほど"お笑いに恵まれた時代"は過去になかったはずだ。それでも「昔のお笑いは良かった」と懐かしむ声をよく聞く。NewsCafeのアリナシコーナーでも「今のお笑いより昭和の方が面白い?」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…82.7%】
■バラエティーもドラマも時代劇もクイズ番組も、すべて良かった。
■土曜の夜の「8時だよ!全員集合!」が楽しみでした。
■内輪ネタが多過ぎて笑えないし、質が悪くてレベル低い。
■ヤスキヨはネタがしっかりしていた。誰かをケナスだけの漫才はいらない。
■最近は笑われ芸人が幅を利かせてる、本物芸人が居なくなった。
■欽ドン&欽どこ好きでした。
■プロ意識高いし内輪ネタに走らない。
■私はね。世代で違うんじゃないかな?
■お笑いに限らず今は"芸能人だけ"が楽しんでる番組ばかり。
■たけしの全盛期とドリフは今見てもやっぱり面白い。
【ナシ…17.3%】
■物心ついた時には平成だったので…。
■アリの人はどうせ20年後に「20年前は良かった」って言っている。
■昔のビデオ見たら意外と面白くない。ただの思い出補正。
■いつの時代にも面白くない奴はいる。
■ドリフが大好きだったけど今の漫才も面白いのある。両方好き。
■昔の笑いは暴力的で差別的だった。今見ると引いてしまう。
■なんとも言えない。
■どっちも善し悪しがある。
■今も昔もつまらないよ。
■30~50代の方ばかりですね。
【アリ派】8割超と、かなり偏った結果になった。NewsCafeユーザーの年齢層は幅広く、10~20代も少なくはない。この数字は「昭和期のお笑いを知っている人なら昭和の笑いを支持する」と言い換えてもいいほどだ。なかでも多かったのは「最近は他人を貶める笑いが多い」「いわゆる"楽屋ネタ"が好きじゃない」というコメントである。確かに芸人の数は増えてはいるが、コントや漫才よりも芸人同士のトーク番組が主流の昨今だ。練りに練られた"作品"を目にする機会が増えたわけではないということか。
日本でテレビ放送がスタートしてから70余年…視聴者の目が肥えた面はもちろんあるだろう。しかし、それだけでは片付けられない数字について、番組制作サイドは刮目してほしい。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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