女性の政府首脳、国家元首は、世界的に見て決して珍しくはない。先月行われたドイツ総選挙では保守系与党のキリスト教民主・社会同盟が圧勝し、アンゲラ・メルケル首相の再任が決定したのも記憶に新しい。
ドイツ初の女性大政党党首・首相として就任してから、来月で早8年。過去に比類ないほどの支持率を背景に、現地メディアにも「メルケリズム(メルケル主義)時代の到来」と評価される、盤石の長期政権である。彼女が政治基盤を着々と築く間、日本の首相は毎年代替わりしていた…。比べても仕方のないことだが、国民としてはやはり心許なく感じてしまうものだ。
そこでNewsCafeでは「日本初の女性総理大臣、ふさわしいのは?」というアンケートが実施されたようだ。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…112件
【1位】小池百合子(24.1%)
■アラビア語に堪能でニュースキャスター時代にも外務省の依頼でアラビア圏内のテロリストに捕らわれた日本人人質の解放交渉に加わっている。[女性/50代/主婦]
【2位】小渕優子(9.8%)
■永田町の巷ではその様に囁かれている。[男性/40代/その他]
■親子でがんばれ。[男性/40代/会社員]
■美人だから。[男性/20代/その他]
【3位】蓮舫(6.2%)
【4位】片山さつき(4.5%)
【5位】野田聖子(1.8%)、福島瑞穂(1.8%)、橋本聖子(1.8%)
そして6位以下は【高市早苗(0.9%)】【佐藤ゆかり(0.0%)】という結果に。
結果はご覧の通り…まず回答総数がNewsCafeアンケートの他テーマに比べ5~10分の1程度しか集まっていない。寄せられたコメントも数えるほどという、惨憺たる有様だ。最多得票項目は「その他」の49.1%である。「今のところ、適任者なし。サッチャーさんのような人が出てきて欲しい」「ふさわしい方が思い当たらない」との声が最も多いという、何とも物悲しい内容となってしまった。性別で区切るのはナンセンスだとは思うが、つまるところ現役の女性政治家に傑出した人物はいない…と国民は感じているのだ。
印象的だったのは「本当に政治ができる人なら誰でも良い。でも男性にも女性でも今の政治家の中に果たしているのだろうか。不安だ」という意見だった。近年の浮き足だった政治を脱してほしい…すがるような声である。
[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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