最近、ある友人女性(41歳・独身)と話していて、ハッと気づかされることがありました。
彼女はいつも元気で友人や仕事にも恵まれ、傍目からは楽しく毎日を過ごしているように見えました。
ところが彼女には長らく彼氏がいません。本人としてはそれがどうしても悲しいらしく、「彼氏がいないと、自分に自信が持てない」「特定の男性からきちんと認められている実感がないと、不安でしかたがない」というのです。
正直、そういった色恋の惑いはすでに吹っ切っているのかなと思っていたので、その強い語り口に驚いたのでした。そして同時に、男女の違いについて思いを馳せずにはいられませんでした。
草食化どうこうは抜きにしても、「彼女がいないと自分に自信が持てない」というオトナの男性はまれです。もちろん思春期のころにはあったかもしれませんが、「仕事」というおもちゃが楽しくなってしまうと、ついつい夢中になってしまい「恋」を忘れてしまうことに。
一般に「女性は気持ちが落ちているときに恋人が欲しくなり、男性は気持ちが上がっているときに恋人が欲しくなる」などと言います。
女性は仕事や世間と接する中で、モヤモヤした気持ちが溜まり、その鬱憤をはらすように彼を欲しいと思う。男性は同じように落ち込んでも、彼女が欲しい、とは思わない(恋愛するエネルギーなんてない、とうそぶく)。そのすれ違いの図式は、やはり根強いようなのです。
女性が強くなり、男性が女子化している現代ではありますが、「愛に生きる女子」と「愛に関心のない男子」の間の溝は、まだまだ深いのかも知れないと感じる昨今です。
[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」が3月13日に発売される。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]
[photoby:Alarzy]
《NewsCafeコラム》
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