国税庁「民間給与実態統計調査結果」によると、平成23年度のサラリーマン平均年収は409万円となっている。しかしサラリーマン(和製英語:salaryman)の定義は「民間企業に勤める給与所得者のうち、役員や専門職(医師・弁護士など)を除いた者」。この括りはすでに"働くすべての人々"から、かなり絞られている。さらに言えば、これは年齢や性別を問わずに計算された平均値。男女別でみると、男性平均が504万円、女性は268万円。もちろん年代ごとの差も大きい。男性で言えば20~24歳は262万円、ピークの50~54歳では641万円である。
このように、ひと言で「年収」と言っても職種や年齢でわからないものだが、結婚相手に求める条件として「年収○○万円以上」なんていう表現を掲げる女性もいる。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「年収の低い男性との結婚ってアリ?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…47.4%】
■共働き家事分担が当たり前ならアリ。低所得で亭主関白なら不要。
■一緒になりたいと思った人が、低賃金の人なら仕方ない。
■収入にみあった生活をするだけ。
■今は、年収が高くても数年後は、低くなっているかもよ?
■借金が無けれはいいんじゃない。
■十人十色でしょう。収入が低いから不幸に為るとは限らない。
■お金と結婚する訳じゃないからね。
■ちゃんと働いてるだけ、マシ。
■そんな事言ってたら一生結婚出来ないだろう…。
■収入なんかまったく気にせず結婚した。 収入低いけど仲良しです。
【ナシ…52.6%】
■お金が全てではないですが、お金のナイ時の惨めさは…辛いです。
■高年収とは言わないが、最低限のことにも事欠く収入では…。
■高くなくていいけど、程度がある。
■お金が原因で毎日喧嘩。嫌な面だけ目立ち愛も冷めていく。
■結局世の中金だよ。夫婦喧嘩の原因は子供の事と金の事がほとんど。
■食べるだけで精一杯の生活とか無理です。
■お金はあっても、邪魔にはならない。
■低いよりは高い方がイイのが本音だが家族が生活していければイイや。
■少しでも私より稼いで欲しい。男立ててあげたいもん。
■その理由にもよる。パラサイトでニートならナシ。
結果はおおよそ半々、わずかに【ナシ派】優勢といった程度。単純なアリ・ナシには難しいテーマであるというコメントも多く寄せられた。【アリ派】だけを見ても「共働き家事分担できる相手ならアリ」など条件付きの人がいれば「今は年収が高くても数年後にはわからないからアリ」という人もいる。長い不況に喘ぐ今日の日本では、大手企業の倒産や大規模リストラが後を絶たない。今年は平均以上だった年収が、来年にはゼロになることもあり得るのである。
また【ナシ派】も「高年収を求めてはいないけれど、低いと言っても限度がある」など"贅沢を求めて年収にこだわっているわけではないが、アリかナシかで言えばナシ"とする人が多いようだった。
お金はあるに越したことはない…とはいえ「お金は必要だが、重要ではない」ということわざもある。まずは仕事があることに感謝し、過不足ない収入を目指して今日も働きたいものである。
[文・能井丸鴻]
[写・Zanastardust]
《NewsCafeアリナシ》
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