無駄のない給付を実現したい…「生活保護の減額」についてどう思う? | NewsCafe

無駄のない給付を実現したい…「生活保護の減額」についてどう思う?

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1990年代のアメリカで生まれた「ワーキングプア」という言葉…フルタイムで働いてもギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準にも満たない収入しか得られない就労者を指している。日本でも2006年頃から社会問題として取り上げられるようになり、ワーキングプアにあたる所得の世帯数は全国で約675万世帯ほどと推定されている(2007年現在・総務省調べ)。「はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」…石川啄木の短歌を思わせる。
その一方で、近年各メディアで持ちあがる話題に「生活保護問題」がある。昨年5月、お笑いコンビ・次長課長の河本準一の母親が生活保護を受給していた件をきっかけに、様々な問題が浮上。果たして「生活保護のあり方は今のままでいいのか」と、各方面で論じられることとなった。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでも「生活保護の減額についてどう思う?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…67.5%】
■真面目に働いてる人より、生活保護の方が沢山貰えるのは不公平。
■廃止または現物支給で十分です! 甘えるな!!
■医療費を一部負担にすれば、そう簡単には受診しないと思うが…。
■現物支給にすべき。パチンコ・酒・タバコに使うな。
■あれだけお金と保証ついたら働くモチベーション下がるのも否めない。
■でも、本当に必要としてる人も居るから、難しいですね。
■詐病が多すぎる。
■まじめにフルで働いてる私より多額に貰えるのが許せない。
■ただし外国人やなりすまし障害者等、不正受給者に限る。
■アリだが本当に困ってる日本人を切り捨てろとは思ってないよ。

【ナシ…32.5%】
■本当に必要な人はいる。この不況、いつ自分がその立場になるか…。
■不正受給者を排除する方が先だと思う。ぎりぎりの家庭もある。
■生保を快く思っていない方は、働けない体になったらどうするの?
■本当に困っているひとを見極めて。役所の怠慢問題。
■グレーゾーンをなくせ。それだけでかなり減らせる。
■でも医療費一部自己負担は検討すべし。
■外国人はナシでしょう! そうしれば予算は大丈夫!
■北九州で起きた餓死事件が再び起きない様に。
■ヤッツケ仕事ノ減額デワ無クナラナイ、申請ノ基準見直シャ窓口対応ノ見直シガ先デハ。
■本当に必要な人に限る。

結果は【アリ派】が7割弱と多数派。しかしコメントを読めば【アリ派】が「減額すべし」、【ナシ派】が「減額するな」と単純に考えているわけでないことは一目瞭然だ。【アリ派】に多かったのは、前述の「ワーキングプア」にあたるような人たちと「生活保護受給者」の"収入面での明確な線引き"を求める声。真面目にフルタイムで働いている人と、生活保護を受けている人の収入には差がなければならないという意見だ。
一方の【ナシ派】は「減額より先に受給者の精査を優先的に」とする意見が非常に多かった。まずは不正受給者や外国人への支払いをなくすこと、医療費の自己負担など見直すべき点は他にあるというコメントが届いている。
このテーマについては、アリナシ両派に大きな認識差があるようには見えない。誰しも「とにかく今のままではいけない」と考えていることには間違いないのである。

[文・能井丸鴻]
[写・caseyyee]
《NewsCafeアリナシ》
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