「知り合ったきっかけはインターネット」…15年前なら驚かれたかもしれないが、昨今ではまったく珍しくもない話だ。掲示板、SNS、ネットゲーム、動画サイト…趣味を同じくする人、目的を同じくする人たちが知り合うためのツールが唸るほど溢れている現状だ。例えば数あるSNSのなかでも最大勢力を誇るFacebookには、ヨーロッパで約2億3200万人、北アメリカ大陸で約2億2200万人、アジアでも約2億1900万人が登録しているという。
一方で、こういったツールが"個人情報の漏えいによって起こるトラブルの元"になっている現実もある。「周囲の評価が見えない他人と知り合う」リスクについては、常に考えておかねばならない。しかし、それを踏まえたうえでなら、知己を得る絶好の場と言っても過言ではないだろう。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「会ったことないメル友がいる?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…31%】
■メールだけで10年のお付き合いですけど、良いもんだと思ってますよ。
■ゲームで知り合ったり、Facebookで知り合った人がいる。
■会わないからこそ色々話ができ長続きもして気持ちが通じ合う。
■文通もメル友もツールが違うだけ。縁があったら会うでしょう。
■SNSに登録してる人ならいるでしょう。
■だってメールするだけだし会う必要もない。男女性別関係ない。
■会いたくても会えないメル友も居るんですが? 会わなきゃダメなの?
■会ったことがない他人になら心開ける。個人情報は無理だが。
■郵便物を送り会う間柄になりました。
■でも、昭和の文通相手とは危険性が違うだろうな。
【ナシ…69%】
■メルアドをむやみやたらと交換しない。
■リアルだけで生きてます。
■メル友自体いない!!
■ちょっとそういうの恐くない?
■サイトの友達はいるけどメールまではしないなぁ…。サイト内で事足りるし。
■会った事はないけど電話とメールだけの義妹ならいる(笑)。
■昔のペンパルですかね?
■ナシ。筆不精メール不精の私は無理だわ。
■会ったことない人を友達と呼べない。
■でもそういうの楽しそうだな。何でも話せそうだ。
結果は【ナシ派】が7割近くと多数派。「アドレスを知られるのはちょっと」「知らない人は怖い」など、トラブルを警戒するコメントが最も多く寄せられた。とはいえ「サイトの友達はいるけどメールまではしない」など、登録サイトの付属メールを利用してコミュニケーションをとるという声や、個人情報登録の必要がないフリーメールアドレスを使ってのやり取りを挙げる人もいた。
一方の【アリ派】からは「会わないからこそ良い関係が築けることもある」「文通感覚で」「会わない前提で心が開ける」など、むしろ現実よりも"ドライで親密"な付き合い方ができる利点を挙げるコメントが相次いだ。
また「ネットがない頃に文通していた人がメル友に変わった」「異性でなく同じ主婦友のメル友です。老後に会う予定!」など、息の長い交流、ゆったりしたテンポの交際が楽しめるという意見も届いている。
人によって向き不向きはあるだろうが、十分に自衛を考えたうえでなら、新たな知り合いを増やしてみるのも楽しいかもしれない。
[文・能井丸鴻]
[写・Joi]
《NewsCafeアリナシ》
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