最近、私の主宰する働き女子専門の人生相談ルーム「恋と仕事のキャリアカフェ by 五百田 達成」を訪れた女性と話していたときのこと。
「なにがなんでも結婚しなくちゃ!」と悲愴感を漂わせる彼女にリラックスしてもらおうと「世の中にはいろんな価値観があるし、結婚しなくても楽しく暮らしている人はいくらでもいますよ。自分を追いつめないようにしましょうね」という旨のアドバイスをしました。
一旦は「そうですよね、もっと視野を広げないと」と表情が和らいだのも束の間、「はぁ、でも私、黒柳徹子みたいな生き方をする勇気、ないなぁ」とため息をつくので、びっくりしてしまいました。
タレントの黒柳徹子は1933年生まれの79歳。独特の立ち位置を芸能界に築いていて、確かに結婚歴はありません。それでも身のまわりの独身女性ではなく、黒柳徹子を「生涯独身」の象徴として考えるのは、あまりに極端というもの。
そもそも、芸能人をロールモデルとして意識するのはあまりオススメできることではありません。女優でも、歌手でも、ママタレントでも、女性起業家でも、彼女たちの置かれた恋愛・結婚環境は極めて特殊。ごくごく普通の働き女子が「彼女たちのようになりたい(あるいは、なりたくない)」などと考えるのは、とても危険です。
ですが、それもある程度は避けられないこと。多くの日本の独身女性にとって、お手本となるような年上女性が周りによほどいないので、だから、黒柳徹子のような極端なところへ思いを馳せてしまうという事情は分かります。
たまたま、私の身のまわりには楽しそうな普通の独身女性(年齢問わず)がたくさんいますが、そういう人と知り合う機会がなければ、想像はどんどん暗いほうに向かってしまうはず。いろいろな生き方があることを知らなければ、心は焦り、縮こまってしまうでしょう。
自分より少し上の年齢の女性が、どんな風に生きて、どんなことを考えているのか、そのサンプル数は多ければ多いほどいいでしょう。いろいろ知った上で、やはり結婚したいと思えばがんばればいいし、「意外と楽しそうだな、私、そういえば別に結婚したくなかったんだ」と悟れれば、それはそれでいいわけです。
リアリティのある先輩お姉様たちとたくさん知り合えるような場所を自分で探す。そこにエネルギーを費やすほうが、血眼になって男性を探すよりもよほど幸せの近道かも知れません。
[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田 達成・堀田秀吾著 クロスメディア・パブリッシング刊)が12万部を突破。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]
[photo by:aussiegall]
《NewsCafeコラム》
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