現代日本で子供を育てる難しさ…「子供を作らない」という選択について | NewsCafe

現代日本で子供を育てる難しさ…「子供を作らない」という選択について

恋愛 ニュース
出生数が減少し、現在の人口を維持できないばかりか、経済や社会保障、労働市場などに影響を与える…。「少子化」が問題だと言われだして、もうどのくらい経ったでしょうか。「高齢化社会」も同様です。各種メディアにおいても、すでに「少子・高齢社会」と言い切るケースが多く見られます。
そんな状態にありながら「少子化」への具体的な対策は立っていないのが現実です。というのも、少子化は「原因の特定」が非常に難しい問題であるからです。
女性の高学歴化に伴う晩婚化、未婚率の増加、住環境問題などは一般的に挙げられる例ですが、どれもただ一因であるに過ぎず、かつ女性に対しての風当たりが厳しいように感じられます。長引く不況で長時間勤務が常態化し、男性の育児参加が見込めない。そのうえ男性の給料だけでは育児にかかる費用を賄えず、かといって女性が勤務と家庭を両立できるような社会の仕組みにもなっていない…。この"八方ふさがり"とも思われる現代日本において「子供を作らない」という選択をする夫婦もいます。
そこで、NewsCafeのアリナシコーナーでは「子供を作らない人生はアリ?」という調査を実施しました。結果とともにさまざまな意見をご紹介します。

【アリ…68%】
■無計画に産むだけ産んで後々無責任な人間よりずっといいと思う。
■夫婦で決めたならそれが正解。
■結婚したから必ず子供…という方がおかしい。
■今、この日本に産み出し育てる自信…希望が見いだせない。
■各家庭それぞれ事情があるんだよ。
■育てる自信がなければ、子供いない方がよい。不幸になるだけ。
■人を生み、育てるのは本当に大変…可愛いだけじゃ育たない。
■そういう人生もありだと思う。
■うちがそうです。
■安心して子育て出来る環境になったらね。

【ナシ…32%】
■育てられる環境にあるのに作らないのは後悔しそうね。
■本当に子供は、可愛いですよ。子は宝って言ったもんです。
■ほしかったけど無理だった。
■考え方は人様々。私は子どもがいるから幸せだと思える。
■色々と子供産める状況なら作るべし。自分の永遠の力になります。
■日本の少子高齢化を促進させるような事は、やめて欲しい。
■人それぞれだと思うけど、私は子供ほしい。
■私の楽しみは、やっぱり子供の成長です。
■ほしいねえ。まあ独身ですが。
■他人の事情は否定しません。私がたくさん子供がほしいだけです。

結果は【アリ派】が7割近くの多数派になりましたが、両派から様々な意見が数多く寄せられました。【アリ派】で多かったのは「無計画に生んで育てられないくらいなら、生まない選択もあり」とするコメントです。前述のような社会全体が抱える問題以外にも、虐待死やネグレクトなど育児にまつわる不幸なニュースが後を絶たない現状です。さらに言えば、子供たちが受ける学校教育への不信感もあるでしょう。
一方の【ナシ派】からは「人それぞれだけど、私はほしい」という意見多数。夫婦の事情、社会の情勢は置いておいても、純粋に子供がほしいと願う気持ち…これもまた大切な声です。
また、編集部あてに「無神経な設問です(怒)」「こんな質問やめて下さい。ほしくても出来ない人がいる」とする怒りのコメントも届いていました。子供について、ひいては夫婦について…確かに、非常にデリケートな問題です。ほしくても授からない人がいるのも事実です。しかしながら、今この時代だからこそ、アンタッチャブルな扱いをしてはいけないテーマでもあるのではないでしょうか。

[文・野村裕子]
[写・bengrey]
《NewsCafeアリナシ》
page top