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ソーシャルネットワークの位置情報に注意を

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神奈川県逗子市の自宅で三好梨絵さん(33)が元交際相手の小堤英統容疑者(40)=東京都世田谷区=に刺殺されました。その後、小堤容疑者は自殺しました。この事件では、小堤容疑者がソーシャルネットワークサービス「Facebook」やTwitterなどの位置情報をチェックしていたことが分かりました。位置情報サービスが付いているアプリやゲームが多い中、利用には気をつけたいものです。

報道によると、殺害された三好さんは2011年4月、自分のFacebookに、逗子市にリンセルする葉山町でのイベントで受付をすると投稿。その翌日、小堤容疑者から「2日後のイベントに行けばいいですか?」とメールが届きました。この頃から、小堤容疑者から「刺し殺す」などと脅迫めいたメールが届くようになっていたのです。ストーカー規制法では、連続した電話やファックスは想定しているものの、メールは明文規定はありません。そのため、逗子署は適用できないとしていたのです。

ちなみに、同級生の女子大生に交際を迫って、「覚悟しろ」などのメールを送った岩見沢市の男子大学生は、交際を迫ったり、乱暴な内容のメールを4回送信したことで北海道札幌北署によって、ストーカー規制法違反容疑で逮捕されています。また、以前に交際していた女性(48)に対して、10回メールを送ったことを含めて、包丁を見せながら復縁を迫ったことで、殺人予備とストーカー規制法違反容疑で逮捕。逗子の事件とは警察の判断が別れた形です。

小堤容疑者と別れた後、結婚をしていた三好さんだが、知人がTwitterでつぶやいたことから、小堤容疑者に結婚を知られていました。一度は脅迫容疑で逮捕されますが、そのあたりから、Facebookに投稿された写真やTwitterの投稿によって位置情報を把握していたと思われています。

また、同容疑者はスマートフォンで撮影した写真の位置情報の読み取りができなかったことがあったようです。読み取りためのアプリがあるのですが、別のアプリなどで加工していると読み取りができません。読み取れないことについて質問サイトで聞いていました。

私が使っているスマートフォンで位置情報が付いているのを確認してみると、まずは写真。GPSと連動しています。私は仕事のために位置情報も必要だと思って撮影することが多いのでそうしています。プライベートで位置情報を知られたくない場合は、GPS連動を外すか、別の携帯電話で撮影します。また、位置情報に絡んだゲームやアプリも使っていますが、知られてもよい場合のみ使っています。そのため、私の場合、一応は、位置情報を気にした使い方をしています。

この容疑者のように、第三者のTwitterのつぶやきの位置情報を把握するのに、アプリを利用したことがあります。私が使っているアプリにも「近くのツイートを探す」という項目があります。設定で位置情報サービスを「オン」にすると、近くで誰がつぶやいたのかがわかるようになっています。何かの記念などで情報を残すために利用するにはよいですが、ストーカー行為などのリスクが伴いますから注意した方がよいでしょう。

このほか、自宅でつぶやくことが多い人は、Twitterやその他の位置情報連動サービスでチェックインしないほうがよいと思います。そうしないためには位置情報を「オフ」にしていくことがよいと思います。たとえば、その場所にチェックインして、その場所での情報交換をするFoursquareというアプリがあります。そのアプリで自宅でチェックインしてしまうと、知られるはずのない第三者にバレてしまいます。いまいちど、自分自身が使っているアプリの位置情報について確認してみましょう。

[ライター 渋井哲也/生きづらさを抱える若者、ネットコミュニケーション、自殺問題などを取材 有料メルマガ「悩み、もがき。それでも...」(http://magazine.livedoor.com/magazine/21)を配信中]
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