結局はリーグ戦首位同士の戦いになった日本シリーズ。日本一のパターンは引分けを除くと8パターンになる。今回はそれぞれの場合の予想を我流で占ってみた。
【巨人4勝0敗】リーグトップのチーム防御率2.16を記録した最強の投手陣。その立役者とも言える12勝の杉内。CSは疲労による左肩の違和感で登板を回避したが、奇跡的に復帰。予想を裏切る第1戦先発で日ハムを完封した。杉内の巧みなコントロールに翻弄され糸井、稲葉らの左打線が沈黙。その後も左腕内海に敗退。余裕が出た巨人は3、4戦目も左腕高木京、山口を先発に。ホールトン、澤村を早い回から起用し日ハム打線を翻弄した。巨人は主砲の坂本、阿部、村田は抑えられたが、高橋由が大活躍で接戦を勝ち、4連勝で日本一になった。【巨人4勝1敗】第3戦までは同じで、日ハム打線は巨人の左腕に抑えられた。第4戦はニ岡が5番に起用され巨人の先発の山口を打ち込んだ。しかし第5戦は巨人は宮国を先発。6、7戦に杉内、内海を温存する作戦に出たが、宮国が思いのほかに好投。6回からは澤村、ホールトン、福田、西村の継投策が決まる。打っては阿部の2本塁打で圧倒し日本一となった。
【巨人4勝2敗】東京ドームでは杉内で勝利、内海で敗戦。1勝1敗で札幌ドームへ。3戦目も先発澤村が打たれ連敗となる。第4戦はホールトンが先発。日ハムの先発は斉藤佑樹。両投手とも不安定で早々にKOされる。試合は乱打戦に。6-6で延長戦に。10回巨人はヒットで出た松本が二盗、三盗の後、鶴岡の捕逸で生還。これが決勝点に。5戦目巨人はゴンザレスで勝利。東京ドームに帰った巨人は内海を先発に起用し、打線も下位打線が活躍。最後はマシソンで逃げ切り優勝となった。
【巨人4勝3敗】東京ドームで杉内、内海で連勝。札幌ドームでは3連敗するが、再び東京ドームで杉内、内海の連勝で日本一に。杉内がMVPに輝いた。【日ハム4勝0敗】第1戦の先発は武田勝。巨人バッターに的を絞らせない投球で6回まで無安打。石井・増井・武田久でノーヒットノーランを達成。打線も内海を糸井、中田、稲葉が攻略しまずエース対決を制する。2回戦はウルフ。巨人はウルフのムービングファーストボールに手を焼き1回戦の無安打完封の影響もあり打線が沈黙。定番の抑えのリレーでこの日も完封される。第3戦は吉川の先発。ホームでの吉川はのびのびと投げる。巨人は坂本の本塁打で完封こそは免れたが、吉川に完投を許す。4戦目は多田野が先発。この多田野の超スローボールと変則ホームで巨人はまたも完敗。打ってはDB二岡が満塁ホームランと活躍し日本一になった。
【日ハム4勝1敗】東京ドームでは1勝1敗。札幌ドームで3連勝し日ハム日本一に。稲葉のバッティングがチャンスで炸裂しMVPに。
【日ハム4勝2敗】東京ドームでは2連敗。札幌ドームで3連勝。第6戦は先発に斉藤佑樹を。低目へのコントロールがさえ、5回まで0点で抑える。6回からは石井・宮西・増井・武田久で抑える。ゼロゼロで迎えた9回。糸井の3塁打。直後の初球を中田がスクイズで決勝点。
【日ハム4勝3敗】東京ドームでは2連敗。札幌では3連勝。6戦目は武田勝で落とす。7戦目吉川が巨人打線を2点に抑える。9回表に糸井、中田、稲葉の3連発で大逆転。その裏を武田久で逃げ切り日本一に。巨人の4勝1敗か日ハムの4勝3敗か。巨人は杉内の復帰がマスト。日ハムは抑えの投手陣の出来だろう。好ゲームを期待したい。
[ビハインド・ザ・ゲーム/スポーツライター・鳴門怜央]
《NewsCafeコラム》
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