報道によると、千葉県柏市で2歳10カ月の男児が餓死し両親が逮捕された事件で、男児の体内からおむつや猫用トイレに使われる吸水性の物質が見つかっていた件で、県警柏署に保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された父親の無職・小坂雄造容疑者(39)が「子どもより猫の方がかわいかった。先に飼っていたから」「自分たちが逮捕され、自宅に誰もいない今、エサは誰がやるんだ」などと供述していることが10日、わかった。飼い猫を大事にしていたという容疑者に食事を与えられなかった男児が、空腹に耐えかねて猫のトイレの吸水性物質やオムツなどを口に入れたとみて調べている。
9日に逮捕された小坂容疑者は、柏署の調べに対し「子どもより猫の方がかわいかった。先に飼っていたから」などと供述している。柏署によると、小坂容疑者は市内のアパートで妻のアルバイト・里美容疑者(27)=同じく保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=、死亡した蒼志(そうし)ちゃん(2)、長女(6)、次女(5)の5人暮らしで、猫1匹を飼っていた。長年飼育されている猫は「ペルシャ猫のような白い猫」(捜査関係者)で、毛並みはきれいに整えられているという。
司法解剖の結果、蒼志ちゃんの死亡時の体重は5・8キロと標準の2歳児(13キロ)の半分以下。胃に内容物はなく、腸にプラスチック片や紙、猫のトイレに設置する吸水性の物質やオムツなどが含まれていた。発見時、次女も極度の栄養失調で体重が8キロしかない危険な状態だったが、回復している。二女に対する保護責任者遺棄の容疑でも調べる方針。
事件は5月26日に発覚。午前1時20分ごろ、里美容疑者が「子どもが呼吸をしていない」と110番していた。
《NewsCafe速報》
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