「お笑いに大義名分はいらない」 | NewsCafe

「お笑いに大義名分はいらない」

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東日本大震災発生からまもなく3週間が経とうとしている。報道一色だったTV・ラジオも徐々に通常に放送へと戻ってきているが、いつまで続くかわからない原発問題や、今も避難生活をおくる被災者に対して、非被災地での支援と娯楽は相反するものと困惑する人びとの姿も目にする。

お笑いコンビのおぎやはぎも、自身がパーソナリティを勤めるラジオ番組が東日本大震災直後に休止となったが、3月17日の放送開始時刻に登場し、被災者の方々へのメッセージを送っていた。

矢作「すごく無責任な言い方になっちゃいますけど、日本は大丈夫でしょう。それを言いにきたの」
小木「そんなに頑張んなくても、普通にして力を抜いて、そうすればよい世の中になっていくと。不安でしょうが、まぁ、大丈夫です」
矢作「僕らは芸人だから、笑いを伝えていかなければならないと思いますけど、タイミングは難しい。人によっては『まだ早い』っていう人もいますから。でも、僕のタイミングでいかせてもらいます」
小木「今だからこそ、笑いが欲しい人もいますから」

そうメッセージを送った翌週の24日、ラジオ番組は通常放送された。

矢作「『僕たちが出来るのは、お笑いを届けることしかできません』っていう文句が好きじゃないんだよね。そんな大義名分いらないと思う。だって仕事なんだから。聞きたくない人もいるかもしれません。そのタイミングはわかりません。だから、笑いを必要としている人のためにお送りします」

こういってラジオはスタートした。「笑い」に対して"不謹慎だ"と思う人もいるかもしれない。しかし、緊張した生活の中で笑いを求める人もいる。いつか日本中が笑える日が早くくることを願わずにはいられない。
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