2010年も自殺事件が後を絶たなかった。警察庁によると、2010年の11月までの年間自殺者数は2万9105人で、13年連続で3万人を超える公算だ。NewsCafeでは、2010年11月に「自殺を防ぐためのいくつかの手がかり-未遂者の声と、対策の現場から-」(河出書房)を出版したフリーライターの渋井哲也氏にインタビューし、自殺問題やいじめの背景、対策などを聞いた。
インタビューでは、"生きづらさ"や"居場所のなさ"を長年のテーマとしてきた渋井氏が、なぜ、どういった目的で取材を重ねてきたのか、さらに自殺未遂者にインタビューしていく中でどんなことを考えたのかを語ってもらった。
自殺の背景に多くある家庭問題では、渋井氏は"理想的な家族像"に追い詰められる親や当事者の姿を指摘する。みんな良き家族でなければいけないというプレッシャーを抱えているから、地域社会での解決に結ばないのだという。
その他、渋井氏がこれまで出会った取材者の中で最も印象に残った人の話や、「死にたい」と言っている人は本当に死なないのか、NewsCafeを見ている人がすぐできる対策など、自殺問題にまつわる重要なキーワードがちりばめられている。
自殺を防ぐための手がかりとは何なのか。家族や友達に自殺をしそうな気配を持っている人、ニュースを見て自殺問題に興味がある人、生きづらさを抱えている人にこのインタビューを読んでほしい。
《NewsCafe》
page top